2018年03月02日

第13回図上訓練 参加報告(プレイヤー)

こんにちは、近藤(理1)です。2018年1月20日(土)・21日(日)に静岡県で行われた「第13回 静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」(通称:図上訓練)に救援隊で参加しました。参加者は長谷川、江藤、春名、岩谷、近藤、冨士原の6人です。今回はその報告となります。

・図上訓練とは?
特定非営利法人静岡県ボランティア協会が主催する、①災害発生時の被災者の様子を理解し、困りごとに対しての解決策を想像すること、②災害ボランティア同士のつながりをつくり、支援体制をつくることを目的とする災害シミュレーションの訓練。

今回の図上訓練では、実際に訓練を行うプレイヤープログラムと、災害時の取り組みの紹介を受けることのできるビジタープログラムがあります。私はプレイヤープログラムの方に参加したので、主にそちらについて報告いたします。

1月20日(土)
 初日のテーマは避難所支援でした。本訓練の目的や被害想定を確認したのち、まずは実際の災害時の事例報告として、2016年に発生した熊本地震、2011年に発生した東日本大震災の際の避難所支援の様子を紹介していただきました。私自身は、福島の大規模避難所での「お茶会を通して被災者に与えられた役割が活力源になった」というお話が印象に残っています。
 さて、事例報告に続くのは、本題の避難者支援ワークとなります。静岡県のボランティアコーディネーターや、社会福祉協議会、他県のボランティア団体や市役所といった多種にわたる団体から6人が集まりグループとなります。各グループで、発災1か月後の避難所で発生する困りごとを分析し、それに対してどのような解決策を取ることができるのか、またどのような協力が必要なのか、知恵を出し合い、ワークシートにまとめました。私のグループでは、職業やこれまでの災害現場での経験による多様な困りごとが発見され、視野の広がる経験ができました。また、困りごとに対する解決策は、被災者の気持ちを勝手に推し量るよりも、被災者が取れる選択肢が多くなるよう意識する必要があると学びました。これは、支援者が考える支援が、本当に被災者が望むこととは異なる場合もあるからです。今回のワークの場合、「親族の家に疎開するように勧められている」という事情をもつ被災者の困りごとを考える場面がありました。このときに被災者が本当に疎開を望んでいるのかはわかりません。そこで疎開の手助けをするよりも、被災者自身がどうしたいかを選べる支援が求められるはずです。
 事例報告の後は、参加者の交流会がありました。他大学の学生災害ボランティアとの出会いもあり、私は静岡大学の上田さんとお話したのですが、その熱意がとても印象的でした。現在、大学で災害ボランティアの団体がないそうなのですが、上田さんは自分達の手で、ボランティア活動を行っているそうです。新しい活動することは力や熱意がなければできません。そうした上田さんたちの思いを見習っていきたいと思いました。

1月21日(日)
 初日の避難所支援に対して、2日目のテーマは自力避難者支援です。自力避難者とは、避難所での避難をせず、車や自宅など支援者の目の届きにくい場所で避難する方々です。初日と同様、実際の事例報告ののち、在宅支援についてのワークを行います。私はこれまで、災害支援といえば避難所での支援の印象が強かったのですが、事例報告を聞いて考えを改めました。実際、熊本地震の際は、自力避難者数が避難所での避難者数よりも圧倒的に多かったそうです。さらに避難者の様子が不鮮明であるために、支援が十分に行き渡っているのかわかりづらく、支援が難しいとのことでした。
 ワークは、昨日とは異なるグループで、設定された在宅避難者の困りごとへの解決策を考え、今後の課題、新たな連携を考えるというものです。ここでも、事例報告同様に、自力避難者への支援の難しさを実感しましたが、同時に大学生の果たせる役割が大きいことを感じました。自力避難者の支援にはどうしても人手が必要で、身動きのとりやすい大学生のマンパワーが期待されます。また、大学生にもさまざま得意分野があり、異文化理解や福祉、情報処理など個人の得意分野を生かした支援ができたら、最大限に活躍できるように思います。そのためには被災地でのニーズを知ること、現地の団体とのつながりを大切にしてうまくコーディネートしてもらうことが重要だと感じました。

私は2日に渡る図上訓練を通して、新たな視点や災害支援への一層の意欲を得ることができました。そして、役割の重要性を考える機会となりました。支援者は得意分野での支援が行える役割分担ができていれば効率的な支援を行えます。被災者は皆が苦しい状況の中でも、自分の役割を見いだすことができればそれが心の拠り所になるかもしれません。役割を意識することでより良い支援が行えるように思います。またこれは災害支援に限ったことではありません。普段から人と関わる際、相手の果たしたい役割と自分にあった役割を考えて行動していきたいと思いました。今回の経験を生かして、救援隊の活動をより良いものにしていきます。
posted by 神戸大学学生震災救援隊 at 20:40| Comment(0) | 救援隊 | 更新情報をチェックする
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